2015年12月21日
ろうどく 月報 12月編
はるのケアセンター ろうどく 月報
-------12月編------
12月4日デイケア利用者の送迎から戻ったスタッフが
「奥の方は、雪がちらついていた」と伝えてくれました。
・時候
小雪 11月22日~12月6日頃
〝小とは寒さまだ深からずして
雪いまだ大ならざるなり〟
冬至 12月22日頃
1年のうちで昼の時間が最も短かく、夜の時間が最も長い日。
厳しい冬は、柚子湯とかぼちゃで乗り切りましょう。
・季節のはなし
日本編 石地蔵の米
外国編 賢者の贈り者 O・ヘンリー
・エッセイ(おいしい話)
身体がぬくもるきに 山本一力
・落語(現代こばなし)
インフルエンザ 三遊亭円楽
―・―
・石地蔵の米 ―寒い季節の石地蔵の話―
おじいさん おばあさんが巡礼の帰り、みぞれをかぶって寒そうなお地蔵さん
を家につれ帰り暖めてあげた。
暖かくなって、元の白い御影石になったお地蔵さんの鼻の穴からは毎日米粒が
こぼれ落ちて・・・・・。
「やさしいねえ」
「お地蔵さんに帽子や赤いよだれかけ掛けてあるとうれしいよね」
・賢者のおくりもの アメリカ O・ヘンリー
若く貧しい夫婦がお互いに考えたクリスマスプレゼント。
妻は、自慢の金髪を切り、売った金で、夫の金時計につける鎖を買う。
夫は妻の美しい髪を飾るであろう櫛を買うために金時計を売ってしまう・・・・・。
若い夫婦のすれ違いこそ賢者のおくりものという話。
「私らプレゼントどころじゃなかったね。戦争が終わった頃、16,7才だったけど、
それどころじゃなかった」
「子供達にやったり、娘からもらったことあるに」
「もらうよりこっちが用意する方が多かった」
「サンタクロースが居るって信じられる頃がいいね」
・エッセイ
身体がぬくもるきに 山本一力
ブリのあらの粕汁
別れた亭主に教わった粕汁の味を我が子に伝えた母。今では自分のカミさん
の得意料理となっている。
ブリの塩加減が美味しさを決めるコツ(思いを添えて)
「ブリは高級品だであんまり作らんやあ」
「甘辛く煮ると美味しいよ」
「鮭の粕汁の方がよく作るけど・・・」
―・―
―おわりに―
おかげさまで、はるのケアセンター ろうどく月報も12月編をもって1年間分を
紹介出来ました。つたない報告をお読み頂きありがとうございました。
個人的に10数年続けてきた老人病院や施設での朗読活動も試行錯誤、
紆余曲折を経て出来た 一つの型です。
〝本〟の力は勿論のこと、何といっても暖かく聴いて下さる利用者の皆様の
支えが読み手にとっての継続の柱でした。
利用者の皆様が生きてきた各々の道の中で見づいている〝誇り〟に気づき
守ってゆく事の大切さに気づかされた日々でした。
心より御礼申し上げます (河村靖子)
Posted by koukyukai at 16:40│Comments(0)
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